後悔・失敗せずに湘南藤沢移住するために知りたい、7つのデメリット
引っ越して以来、藤沢の住み心地の良さは年々強く感じられるようになってきました。
なので、普段は湘南エリアの魅力を発信しています。
けれど、それだと「良いことばかりいっているけれど、悪いところもあるんじゃないの?」という疑問に答えられていないんですよね。
また、「湘南エリアのデメリットを知らずに実際に住むのはちょっと怖いな」という方の不安も、いいことばかりお伝えしていては解決できません。
なので今回は、湘南藤沢で生活してみてのデメリットを7つ選出してみました。
住んでみると、人気の湘南エリアにもデメリットは確かにあります。
地味に、いろいろ。
本記事を読んで「良い印象の湘南のイメージが壊れた!」という方が出てしまうのでしょうか?
目次:見たいところに移動します1.津波の心配
1.津波の心配
海のそばに住むなら、やっぱり気になるのが津波の問題です。
東日本大震災での被害映像などをみると、本当に恐ろしいことを実感させられます。
ちなみに、藤沢市の沿岸部の津波については、藤沢市によって作成された動画があるので、以下にご紹介いたします。
・鵠沼エリアの津波浸水のイメージ映像
・片瀬エリアの津波浸水イメージ映像
どちらの動画も、中盤以降は浸水イメージのCGが映像として流れます。
※江の島近郊の景色にゆっくりと水が押し寄せる映像が流れます。
苦手な方はご注意ください。
上記の映像を見ると、いろいろ考えさせられますね。
ガチもんの強い津波がくれば、国道134号線沿いの建物って結構危険な位置にあるんだなという事実がわかります。
片瀬江ノ島駅は最大2.5mの浸水、湘南海岸公園駅も最大2.3mの浸水が想定されているのだそう。
また、想定を超える津波が来る可能性だってゼロではないんですよね。
そう思うと、沿岸部での生活って、かなり低い確率ながら命の危険性もはらんでいるのだなと実感します。
じゃあ、実際に沿岸部に住んでいる人は、どう対応しているのかといえば、
「津波なんて来ない」と思うことで対処している方が多いようです。
一見冗談のように思われるかもしれません。
ですが、事実です!
沿岸部に住んでいる人は、多くの人がそんなに津波を気にしていないんです。
「というか、そんな小さいことを気になんてしていたら、海沿いなんて住めないでしょう」と、沿岸部の方には、当然のようにいわれてしまうんですよね。
なるほど、ごもっともです。
さらに話を聞くと「津波はテレビが脅かしているだけ」とか、「相模湾の地形的に、実は津波は来ない」とか、みんな各々の理論を展開しているんです。
なるほど、そういわれたら、そうかもって気もしますね。
過剰に恐れすぎているかもしれない?
いわれてみれば、本当に小さな確率の問題におびえて、海沿いのすがすがしい生活をあきらめてしまうのは確かにもったいない。
とはいえ、できることなら津波が来た時にどのように対処すればよいのかを事前に想定しておけることは必要かなと思います。
例えばですが、上記の津波想定映像をみて、危険なエリアを把握しておく、なんていうのは結構重要かなと思います。
対策さえ取れるのなら、津波を過剰におそれずにすむかもしれません。
2.塩害
海沿いの生活で避けて通れないのが、塩害です。
津波は、起こるか起こらないかという想定された存在ですが、塩害は海沿いの生活に100パーセント起こります。
塩害とは、どのような困ったことが起こるのかを、ざっくりと下にまとめてみました。
・洗濯物を干しても乾きにくいとか、潮が(風が強いと砂も)付着して衣類はべたべた
・換気のために窓を開けても、湿った海風が通り抜け、タンスや押し入れにカビが生えることも
・プランター園芸も、潮風の影響で枯れやすく難易度が結構上がる
・自転車や車など金属のものは、すぐに錆びるのでメンテナンスが大変
いまいちイメージしにくいかたもいらっしゃるかもしれませんが、塩害は結構厄介です。
たとえば江のくん家の場合ですが、藤沢に住んで半年で自転車が錆びまくりました。
江のくん家は、海から割と距離のある、藤沢駅の南側にあります。
にもかかわらず、自転車はさび、自転車のカギも、錠がまわりにくくなり買い換えるという状況に。
車をお持ちの方なら、本当にきちんとお手入れをしないと、さびてヤバい感じになっていきます。
あと、エアコンもやられました。
江のくん家は、海から割と距離があるのですが(2回目)、買ったエアコンが二年目には異音が…。
と、こんな感じできちんと実害を与えてくれます。
さらに、自宅を所有している方には頭の痛い話、潮風によるマンションの劣化問題もでてきます。
分譲マンションを購入して住む場合、海沿いの建物は劣化が激しいので、しっかりとケアをしなければボロボロマンションに。
ちなみに一軒家などの木造は、鉄筋のマンションより強いとはいわれていますが、海辺の湿度で壁紙の塗装がはがれたりすることもあるそうです。
海辺に住むには、塩害と湿気の対策は必須なのでしょうね。
そうそう、余談なのですが、江のくん実は、江の島の前にあるマンションに住みたくて、いくつかのマンションの内覧をしたことがあるんです。
でも、どのマンションの管理費、修繕積立費が異常に高くて。
そもそもマンション代も高くて、結局購入を断念したのですが、修繕費などの高さは、間違いなく潮風で建物がいたむからなのでしょうね。
現実問題として、塩害は地味に一番実害を与えてくる海沿いのデメリットです。
また、海の目の前にたつ家は、潮風とともに砂も飛んでくる砂害のおまけもついてきます。
こまめにきれいにした窓も砂まみれになるし、干した洗濯物に砂がつくことも割とあります。
窓のサッシが常時砂だらけなのは、もうしょうがない。
3.騒音
湘南の大動脈ともいえる国道134号線沿いは、海沿いの気持ちの良い景色が続きます。
それだけに、騒音をかき鳴らす車やバイクが日中に走り抜けていくこともしばしば。
これが夜間に騒音をまき散らされたらたまったものではないですね。
けれど、夜間の騒音はやっぱりあるようです。
とはいえ、夜間の騒音は嬉しいことに、年々減ってきているのだそうです。
減ったことを実感しているのは藤沢市民だけでなく、茅ヶ崎や平塚の知り合いも同様のことを話していました。
実際、夜中の騒音は、一週間に数回あるかないかって感じなので、そんなに気にならないのだそうです。
また、音が心配な方は、二重窓の家もけっこうあるそうです。
二重窓なら、結構音も遮断されるので、安心感が違いますね。
4.道が狭い
湘南エリアの海沿いの住宅地に入り込むと、道が網目状に入り組んでいる場所ばかりです。
しかも道幅も狭いので、初めて車で入り込むとなかなか大変な思いをします。
道の狭さは藤沢の鵠沼エリアに限ったことではなく、鎌倉をはじめ湘南エリア全域その傾向があるんですよね。
これは、明治時代に別荘地として栄えた湘南の道幅を、人力車が2台分すれ違いえる幅で設定して道をつくったからだといわれています。
だから、乗用車が2台すれ違うにはなかなかしんどい道って結構多いんです。
なので、車で湘南を散策しているときに、道路渋滞を迂回するために、うっかり住宅街に入り込んだら、すごく苦労することとなります。
細い上に分かりにくい道がぐねぐね通り抜けている間に、渋滞の道を素直に通り抜けたほうが良かった、なんて後悔することも。
ちなみに、茅ケ崎の隣にある平塚市は、海沿いも急に道が広くなります。
これは、第二次世界大戦の時に空襲でめちゃくちゃに街が破壊されたため、作り直して整備されたからなのだそう。
5.海岸は、観光客がぎっしり
湘南の海岸はどこも観光エリアとして人気が高いですよね。
その中でも特に観光客が多いエリアのひとつが、江の島周辺に広がる片瀬海岸です。
家からふらりと海岸に行くと、すでに人が沢山歩いているなんてことは日常茶飯事。
静かな海辺は、朝方や暗くなった後なと、時間が限られています。
なので、人の多さが苦手な方には、せっかく湘南に住んでいても人にうんざりしてしまう可能性もあります。
ちなみに江のくんの場合は、海辺に沢山いる人の目が気になっちゃうから、ふらっと立ち寄るっていうのができないんです。
なぜなら、湘南に来られる観光客の方って、みんなオシャレだったり、魅力的な雰囲気の方が多いじゃないですか。
そんな中に、だらっとした普段着のまま行くのって、抵抗があるんですよね。
なので、海に行く場合は服装を気にかけなきゃって思っちゃいますね。
観光客のいない海なら、適当な服装で海辺を散歩するんじゃないかなって思います。
ただそれも人それぞれ。
ゆるっとした服装で海沿いを歩いている人を見ると、あー、地元の人だなってわかります。
とはいえ、湘南の海辺の楽しげな雰囲気って、来てくれている人たちがつくってくれている部分はかなり大きいです。
なぜなら、人のすくない海辺じゃ、楽しげな雰囲気は生まれないですもんね。
そう思うと、活気がある湘南の海の魅力は人の多いことが理由なのだから、それがメリットだと感じる方も結構多いかもしれませんね。
6.電車や車道の混雑
観光地のそばで生活をしていれば、電車の混雑や道路の渋滞という悩ましい問題もでてきます。
特に、江ノ電は観光客が沢山利用するため、江ノ電沿線に住まわれている方は、混雑状況を普段から気にかけざるを得ません。
休日の江ノ電は、朝からすでに座る席が埋まっているのは当たり前なほどの混雑ぶり。
もちろん昼間になれば、ずっと混雑し続けます。
なので、実は江ノ電沿線に住むのってちょっとおススメしにくかったりもします。
というのも、藤沢は、江の島から藤沢駅、そして新宿まで路線を伸ばす小田急線沿いのほうが便利だからです。
また小田急線は、時間によっては混雑するものの、割と快適に乗車できます。
その分、小田急線沿線の方が江ノ電沿線よりも物件の人気が高いのは仕方ないところですかね。
あと、観光地とか関係なく、通勤・通学時間のJR藤沢駅のホームの混雑も割と地獄です。
ゆったり湘南暮らしができると思いきや、電車の混雑はなかなか激しいです。
ホームの先に行きたくても、人の壁で先にいけない。
そして、電車だけでなく、もちろん車道も混雑する場所がわりとあります。
湘南観光の中枢で大動脈となる、海沿いを走る国道134号線は、渋滞することで有名です。
そもそも休日って、日中はずっと混んでいます。
特にハイシーズンの夏期、そして通常期であっても三連休などの休みが重なると、なかなかイイ感じに渋滞が続きます。
特に江の島から鎌倉の由比ヶ浜辺りまでの間は渋滞スポットです。
とはいえ、国道134号線沿いって、迂回するにも道が細く入り組んでいて分かりにくんですよね。
道に詳しくないと、逆に変なところに迷い込んで運転しにくさにイライラしてしまうかも。
道の混雑は、海沿いだけでなく、藤沢の街中も結構多かったりします。
渋滞ポイントはいくつかあるのですが、個人的に一番嫌いな場所は、南藤沢の交差点の右折です。
感覚の話になるのですが、他の街より藤沢って渋滞する道が多い気がします。
ただ、毎回渋滞の道を通っていると「この時間帯はこのぐらい混むよな」「いつものことだしな」と思えてきます。
車だったら迂回する道もだんだん分かってくるし、意外と渋滞って、なれてくるのかなとは思います。
7.湘南のイメージと実際の差がありすぎる
一般的にイメージされる湘南は、実際に生活してみるとずいぶん違います。
イメージの違いを”デメリット”といっていいのかな、とは思うのですが、何気に重要だと思いました。
というのも、湘南に住んで後悔する方がいらっしゃるとしたら、実はこれが一番原因なのでは?と思ったからです。
湘南のイメージって、若者が元気に海辺でキラキラおしゃれな装いで青春しているイメージはありませんか?
で、観光地のわちゃわちゃしたきらびやかな雰囲気が一般的な湘南のイメージだと思うのですが、実は生活区域の姿は、まったくちがいます。
全然わちゃわちゃしていませんし、湘南はむしろ落ち着いています。
きらびやかで華やかというよりは、湘南はゆるっとしています。
都会的なハイセンスなお店も、海沿いにはたくさんありますが、あれは海沿いだけ。
それに、住んでいる年齢層も、若者ばかりというわけでもありません。
居住者を都内と比較すれば、ご年配の方の比率は多いです。
そうなんです。
藤沢は、「湘南、サーフィン、うぇーい!」が好きな層が住んでしまうと、ぶっちゃけ地味つまんないって感じなんです。
イメージの違いについては、下で詳しく解説中です。
興味のある方はご覧いただければと思います。
湘南は、自然を感じながらも、都市の便利さをかねそろえた、便利でゆったりとした時間を過ごせる場所です。
なので、活気ある最先端の刺激的な体験を日常で味わいたいなら、結局「東京」が一番最適。
8.まとめ|慣れてしまえば、デメリットというデメリットは感じにくいです
こうやって並べると、生活をしていくうえでのデメリットは「海が近い」ことによる津波や塩害が一番気になるポイントになるかと思います。
他のデメリットは、慣れればどれも問題には感じない程度のものともいえるかもしれません。
なので、生活のしやすさに関して「移住してがっかりした!」ということは、正直少ない印象ではあります。
何気にイメージと実際の違いが大きいので、楽しい活気ある湘南の生活をイメージしている方は、がっかりがあるかもしれません。
けれど、今回あげた7つのデメリットが気にならないというかたなら、湘南エリアの生活の魅力が分かっていただけるかもしれません。
「そうはいっても、街の雰囲気にうまく馴染めるか心配」という方は、実際に街を歩いてみるのがおススメです。
上記にて、湘南藤沢のエリアごとの特徴をまとめた情報はこちらでご覧いただくこともできますので、こちらもご参照ください。
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