江の島|日本三大弁財天・江島神社【中津宮】の見どころについて
1.江島神社って、なに?
江島神社の始まり
江島神社の社伝によると、
552年に欽明天皇の神宣により、
竜穴に宮をたて、祭祀を行ったのが始まりなのだそうです。
今からおよそ1470年以上も昔なのだそう。
江島神社の三宮について
江の島神社とは、「辺津宮」「中津宮」「奥津宮」の三宮を総称した神社です。
三宮の神様・辺津宮のご祭神
田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)
・中津宮のご祭神市
寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)
・奥津宮のご祭神
多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)
三宮の神様は、まとめて「宗像三女神」と呼ばれます。
宗像三女神は、日本神話の中にも登場します。
アマテラスとスサノオの誓約の時に、宗像三女神は生まれました。
また、江の島の宗像三女神は、
総称して「江島大神」とも呼ばれています。
2.中津宮って、なに?
中津宮でお祀りしている神様は、宗像三女神のうちの一柱である、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)です。
中津宮は、仁寿3年(853年)に、円仁(慈覚大師)によって創建されました。
中津宮は当初、「上之宮」と呼ばれていました。
創建理由ですが、円仁が龍窟(江の島の窟屋洞窟)にこもったときに、弁財天よりお告げを受けたことがきっかけでした。
ちなみ円仁が開山したり再興したりしたと伝わる寺たくさんあります。
関東に209寺、東北に331寺ほど。
浅草の有名な浅草寺も、円仁が創建しました。
その後、天文18年(1549年)に、北条氏綱の寄進により中津宮は修復され、
元禄2年(1689年)に五代将軍・徳川綱吉により、本殿・幣殿・拝殿からなる権現づくりの社殿が再建されました。
現在の社殿は、平成8年(1996年)の改修によるものです。
元禄2年当時の朱色の社殿が再現されました。
そして、平成23年(2011年)には、中津宮の幣殿・拝殿の床板の張り替えなどと同時に、社殿わきにある「水琴窟」の庭園も開園しました。
拝殿の格天井に、四季折々の花鳥画(154枚)が描かれいるのも、見どころの一つとなっております。
3.中津宮とその周辺の見どころを写真でご案内
中津宮の社殿について
①階段下からの中津宮
辺津の宮と同様、中津宮も階段をのぼった先にあります。
②中津宮の社殿
真っ赤な社殿がとても美しい中津宮。
下の辺津宮と比べれば、参拝者はそれほど込み合いません。
③中津宮の狛犬
向かって右側の狛犬です。
向かって左側の狛犬です。
④中津宮の彫り
しめ縄上部には様々な彫りを見ることができます。
残念ながら、色が少し剥げてしまっています。
けれど、松や亀、龍など、
かなり細かく美しいデザインが施されており、ほれぼれします。
④中津宮の扁額
扁額は色が剥げているせいか、シンプルなデザインに見えます。
中津宮周辺の見どころについて
中津宮周辺も、辺津の宮ほどではありませんが、みどころがあります。
ここでは3つ、ご紹介いたします。
中津宮の観光ポイント①美人絵馬
②水琴窟
③江の島歌舞伎の手形
①美人絵馬
ご祭神の市寸島比賣命は、弁財天と同一視される神様です。
そのため中津宮では、
美しい弁財天にあやかり、美しくなりたい願いを絵馬に託すことができます。
また、弁財天の羽衣をイメージしてデザインされた絵馬かけはとってもおしゃれ。
丸い絵馬も可愛らしいと、女性に人気のスポットとなっております。
②水琴窟
開園時間:9:00~16:00
拝観料:なし(無料)
中津宮の社殿すぐ隣にあるのが「水琴窟」です。
写真の様に、ひしゃくですくった水を下に置かれた石に流すと、その下の地中に埋められた壺に水が流れ込み、美しい音が響きます。
また、水琴窟からは中津宮の真っ赤な社殿を横から見ることもできます。
水琴窟には「開運水みくじ」という、おみくじも置かれています。
水にさらすと吉凶が文字として浮かび上がってくる、一風変わったおみくじです。
③江の島歌舞伎の手形
平成11年(1999年)9月に、藤沢市民会館で「江の島大歌舞伎」が開催されました。
県内外から高い評価を受け、その後も江島歌舞伎フォーラム公演が開催されており、現在も再公演が続いています。
中津宮に置かれた手形は、
五代目尾上菊之助、七代目尾上菊五郎の手がたと扇面をあしらったものです。
また、手形の近くには、
平成11年に行われた江の島歌舞伎の際に、尾上菊之助が手植えしたしだれ梅もあります。
4.中津宮の場所や地図
場所:〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2丁目3−21 251-0036
地図
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