明月院【北鎌倉】|境内の魅力や歴史について簡単解説!
今回は、明月院の歴史や境内の魅力をお伝えしたいと思います!
明月院といえば、北鎌倉を代表するあじさいの鑑賞スポットのひとつです。
境内に咲くほとんどの紫陽花は「ヒメアジサイ」という品種。
その青さは「明月院ブルー」と呼ばれます。
そんなあじさいのイメージの強い明月院。
実は、春は梅や桜、秋は楓やモミジ、冬は蝋梅(ろうばい)と、一年を通して境内の自然を楽しむことができるお寺なのです。
また、明月院の歴史は古く、境内には本堂わきの丸窓(悟りの窓)や、鎌倉で一番大きなやぐらがあるなど、魅力的なスポットがたくさんあります!
本ページでは、明月院のおススメポイントを分かりやすくまとめました。
明月院の魅力を知っていただく機会になれば幸いです。
それではどうぞ、ご覧ください。
目次
1.アクセス、参拝時間などの基本情報
基本情報
住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内189
電話番号:0467-24-3437
拝観時間:9:00~17:00
※【6月のみ】8:30~17:00
休業日:なし
入館料:大人500円 子供300円
駐車場:なし
アクセスと地図
■アクセス
JR横須賀線北鎌倉駅下車後、徒歩10分ほど。
線路沿いをまっすぐ進み、途中左手の道を左折してまっすぐ進めば明月院です。
■地図
2.明月院は6月に数千本のあじさいが咲き誇ります!
明月院といえば、毎年話題の、園内を覆う数千のあじさいで有名なお寺です。
そうなんです。
それだけに、混雑対策は必要となります。
もし梅雨時に紫陽花を見に行く予定がある方は、ぜひ下記の情報もご確認しておいてください。
あじさいの時期は、お地蔵さまも明月院ブルーに染まります。
また、絵馬も明月院ブルーのあじさいのイラストです。
明月院はとにかく紫陽花の数に圧倒されますね。
3.明月院の歴史について簡単解説
明月院の歴史を簡単解説!
1159年の平治の乱で戦死した山内首頭俊通を弔うために、その子経俊が創建した「名月庵」が、現在の明月院にいたるまでの始まりでした。
1380年に上杉憲方が禅興寺という名の寺院を興したときに、名月庵は名前を変え、「明月院」になりました。
そして明月院を、塔頭寺院としました。
しかし、明治初期に禅興寺は勢力を失い廃寺となってしまいます。
そのなかで、塔頭寺院である明月院だけは、廃寺を免れました。
太平洋戦争後は、参道を整備する杭が足りず、その代わりに紫陽花をたくさん植えました。
現在の明月院の美しい紫陽花の庭は、ここからスタートしたのです。
宗派:臨済宗建長寺派
開山:密室守厳
開基:上杉憲方
本尊:聖観世音菩薩
創建年:【名月庵】1160年 【禅興寺】1268年頃
札所:鎌倉観音零場大三十番
4.明月院の境内の魅力をご案内します
ここからは、明月院の見どころをご紹介していきます。
なんと、全部で10項目もあります!
テンポよく、サクサクご紹介していきますよー!
①方丈(本堂)と方丈前の枯山水
方丈(本堂)は、境内の一番奥に位置しています。
(本堂の中は写真撮影禁止でした。)
また、方丈の正面には、枯山水があります。
なかなか見ごたえがありますよ!
②丸窓(悟りの窓)と奥の庭園
丸窓は別名「悟りの窓」とも呼ばれます。
混雑時は、丸窓を見るための行列ができることもあります。
また、丸窓の奥には「花ショウブ」と「紅葉」で有名な庭園があります。
見頃の時期には庭園解放されます。
なお、入場には別途大人500円が必要です。
【花ショウブ】
期間:5月下旬~6月上旬
【紅葉】
期間:11月下旬~12月上旬
③北条時頼墓所
境内の左手には、北条時頼廟があります。
北条時頼は五代鎌倉幕府執権です。
36歳の若さで亡くなりました。
また、その脇には、北条時頼の墓所もあります。
④開山堂
中には開山である密室守厳の木像が祀られています。
茅葺き屋根のお堂は味があって素敵ですね。
⑤瓶の井
鎌倉十井のひとつ、「瓶ノ井(つるべのい)」があります。
鎌倉十井とは、水質の悪かった鎌倉の井戸で、おいしい水が飲めた井戸のことをいいます。
明月院の鶴瓶の井は、内部が水がめのようなふくらみがあることから、そう呼ばれるようになりました。
⑥明月院やぐら
山肌に穴を掘った「やぐら」ですが、鎌倉の中では最大級の大きさをほこります。
やぐらの中には、上杉慶方の墓とされる「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」が安置されています。
⑦ウサギ小屋とリスの餌置き場
境内奥の右手にあります。
昼間にウサギが過ごす場所として利用されています。
夕方には別の所にウサギは帰ってしまいます。
レトロな雰囲気が何とも味わい深いですね。
また、ウサギ小屋の正面には、リスの餌置き場もありました。
ちょうどリスがやってきて、餌を食べていましたよ。
可愛いです!!
⑧月笑軒
お抹茶をいただける休憩処です。
抹茶以外にも各種ジュースもご用意されています。
⑨竹林
境内の右手には竹林があります。
中も通り抜けることができますよ!
竹林を歩くと、通り抜ける風が、笹の葉擦れでわかります。
とっても爽やかな気持ちになりますね。
5.まとめ|実は紫陽花以外も魅力的な境内
お寺としての歴史は古く、境内も見どころがたくさんあるのが明月院。
みなさんの参拝の仕方も様々。
お抹茶をいただきながら、静かに境内の景色を眺めてもよし、
季節ごとの草花を鑑賞するのもよし、
大きなやぐらを見ながら歴史の深さを味わうのもよし、
かわいいリスやウサギを見に来ることもよし!
アジサイや紅葉で有名ですが、歴史深い明月院の魅力を知ったうえで鑑賞すれば、より楽しみは深まるはずです。
それにしても明月院の丸窓って、何度見てもまた見たくなるなあ。
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