引っ越す前に知っておきたい【生活圏としての湘南藤沢】の素顔
江のくんは数年前に、「藤沢」を走る江ノ電沿線のあるエリアに移住しました。
理由は、江の島周辺の観光地の明るくのんびりした雰囲気が素敵だって思ったからです。
(↑ちなみにこれ、実は危険ワードです!)
ひとり暮らしの医療職、なので仕事も探しやすく、移住すること自体は容易でした。
でも実は、移住先って「鎌倉」や「横浜」の方が元々は優先度が高かったんです。
だって、知名度が違いますもん。
↑こういうこというのにあこがれを抱くのが、江のくんの特徴なんです。
ところが、
っていっても、藤沢って、どこ?っていう反応なんですよね。
実際、他県の人って藤沢市をあまり知らないっぽいんです。
なのに、みえっぱりの江のくんですが、移住先を藤沢にしちゃいました。
で、住んでみたらなんか、すごい住みやすい…!?
正直はじめは「あれ、なんか地味くね?」って思っていました。
が、今は、鎌倉、横浜にしないでよかった!って思えるくらいに、藤沢、愛しています。
そんな見栄っ張り江のくんが伝えたいことは、大きく2つあります。
①「藤沢って何がそんなにいいの?」ってことと、
②「藤沢の良さは観光地の持つ空気とは全然違う」、
そして、事前にいっておくことなのですが、
めっちゃ主観で語ります!ので、そこはご了承ください。
1.藤沢市って、どんな都市なの?
藤沢市は、2019年時点で人口43万人ほどの、神奈川県のちょうど真ん中にある都市。
で、1990年時点では35万人だった人口が、2019年現在には43万人まで増えました。
なんと、人口はずっと増え続けているようなんです。
藤沢は、昔からずっと地価も安定しており、移住先の候補としての人気はなかなかのものです。
そんな藤沢市のなかでも今回は、湘南を感じさせる「藤沢駅より南側を中心としたエリア」についてお話しさせてもらいます。
まず湘南といえば、神奈川県の海沿いの街である「鎌倉」「茅ヶ崎」「逗子」などが思いつくと思います。
ただ、そんな湘南エリアの中で一番都市化されている街は、実は「藤沢」なんです。
湘南エリアは「都市と自然の融合」のバランスの良さが最大のウリだと思うのですが、そのなかで都市化特化型の便利な街に住みたいなら、藤沢なんです。
そんな湘南藤沢の街の特徴をざっくりとまとめると、こんな感じになります。
①藤沢駅は東海道線、小田急線、江ノ電の3路線がつながっており交通の便がいい。
②藤沢駅近辺には、ビックカメラや大きめな本屋、図書館、複数の百貨店にショッピングセンター、ドラッグストア、学習塾などがなんでもそろってる
③街中にもスーパーや薬局、病院、公園といった必要な施設が充実
④相模湾に隣接した海辺の街のため、自然環境も充実しており、公園も多い
藤沢はとにかく、便利!
藤沢にいて、足りないものってまずないです。
ってなわけで、湘南エリアの中で、あえて藤沢を選ぶ方はきっと、
・街が「便利」
・街が「落ち着いている」
・街が「居心地いい」
と感じるってことが理由として大きいと江のくんは思っています。
2.藤沢は、観光地と住宅地の雰囲気が違いすぎる
先ほどお伝えした通り、藤沢っていい感じに都市化されています。
住みやすさにかけては湘南随一!
けれど注意すべきこともあります。
それは、街中には観光地のような雰囲気がほっとんどないということです。
藤沢は、湘南を代表する観光地があります。
そう!「江の島」です。
江の島近辺は、
新江ノ島水族館に、
湘南の海岸と、海岸に沿うように伸びる国道134号線沿いの雰囲気、
そして江ノ電沿線ののんびりした景色などなど、
江の島は、ゆったりした雰囲気とおしゃれさの融合が半端ない観光エリアです。
「湘南に住みたい」と思わる方はきっと、江の島周辺や海岸沿いの雰囲気が気に入ったからという理由の方も多いはず。
ただ、江の島近辺の観光地の雰囲気と、実際に生活することになる住宅地の雰囲気って、かなり違うんです。
なので、観光エリアばかりを見て「湘南ってこういう雰囲気なんだ」と思ってするっと引っ越してしまうと大変です。
てか、結構やばいかも、です。
3.藤沢は、「静かな優等生」というイメージの街
藤沢をひとことでいうのなら、「静かな優等生」っていうのが本当の姿だと思うんです。
静かで目立たないけれど、基本スペックは全体的に高めっていう感じ。
学生でたとえると、国語も英語も数学も体育も美術もなんでもできて、
生活水準も高めで、趣味もいくつか持っていて、人柄もほがらか、
けれど、クラスでそんなに自己主張しない感じの人って、いませんでした?
(注意:ほめてます)
あくまでも、江のくんのイメージですが、藤沢はそういう目立たなさも藤沢らしい感じだと思います。
えっと、何がいいたいかといいますと、一般的にイメージされる「湘南」の要素が、藤沢らしくないということです。
っていうのも、一般的な湘南のイメージって、「服装はおしゃれっていうかどっちかっていうと派手めで、目立つ存在」じゃないですか。
でもって、サーフィン、夏、海、金髪、陽気、サザン、イエーイ!みたいなイメージありませんか?
そう、そうなんです。
そういう陽気なムードメーカー的な湘南のイメージと「静かな優等生の藤沢」って、真逆じゃん!ってことなんです。
で、ぶっちゃけ、一般的に流布しているキラキラした存在感のあるおしゃれな湘南は、街中にはありません。
たぶんあの、キラキラおしゃれ湘南な雰囲気って、あくまでも観光エリアの中で、湘南に住んでいない観光客が中心となって形作られているんじゃないかと思うんです。
あと、宣伝、とか宣伝とか、宣伝とか。
たぶん、湘南エリアのことを、観光エリアに広がるおしゃれな雰囲気で宣伝した方が、物が売れるんです。
マンションの広告は作りやすいでしょうし、テレビや雑誌なんかでも特集しやすいですよね。
だから、湘南のイメージと、実際の生活している人たちの印象のずれが発生しているんだと思うんです。
実際湘南に住む人って、どっちかっていうと服装や雰囲気ってゆるっとしているんですよね。
でも、観光地のまとう湘南って、オシャレに隙がないんですよね。
なんか。完成度高すぎなんです。
4.藤沢は、主婦が幸せに暮らせる街
てなわけで、湘南の観光エリアのイメージのまま湘南エリアに住んでしまうと「あれ?」ってなる方もいらっしゃるようです。
なんか、地味くね?ってな感じで。
そもそも、藤沢をどんな人が評価しているかって話なのですが、実はファミリー層に人気のあるエリアなんです。
というのも、藤沢市は2014年に学研パブリッシングで調査された「主婦が幸せに暮らせる街ランキング」でなんと1位になった実績があるんです。
で、1位の理由は、こんなところにあるんじゃないかなってことを下にまとめてみました。
①子育て支援サービスの充実、小学6年生までの小児の通院・入院が控除!
②教育設備が充実、市内に市立・公立の高校があわせて17!保育園待機児童数も減少している!
③市内の図書館・図書室が15施設!温水プールやフィットネス施設なども多い!
④障害者施設への通所交通助成など、福祉サービスもこまやか
⑤大型ショッピングモールも大盛況!「テラスモール湘南」「湘南モールフィル」「湘南T-SITE」がすごい!
⑥スーパーや病院といった、身近に必要な設備がどこでもそろっている!
藤沢は、生活しやすさを上げたらきりがないんです。
これだけ住みやすい上に⑦うつくしい湘南の海辺が生活区域にあるというメリットがくっついている。
「海に行こうかな」と思ったら、さっと行くことができる。
街中に公園もたくさんあるし、自然と街がほんとうにいい感じで融合しているんです。
そもそも主婦が幸せを感じるってことは、ほとんどの人が欲する要素が集まっているってこと。
なので、一人暮らしの江のくんも、すっごい住みやすいです。
藤沢にいると、気持ちがゆったりします。
ってことは、つまり、湘南エリアでも藤沢が最強ってことになる!?
5.藤沢は、鎌倉や横浜よりも個性が薄い?
確かに、生活しやすさを目的に毎年常に移住者の絶えない藤沢市。
藤沢って、最強!?と、先ほどいいかけましたが、全員がそう思うわけでもないんですよね、やっぱり。
生活しやすいことに特化していますが、その分個性はというと、ちょっと弱いかなと思います。
そのため、住み心地が良いことよりも、刺激を求める方には、退屈に思える街かもしれません。
藤沢に住んで、週末は東京で遊ぶにしても、東海道線で片道1時間ほど。
行けなくはないですが、やっぱり遠いは遠い。
それに、物質主義的な最新トレンドは藤沢の街中にはありません。
じゃあ自然がめちゃくちゃ豊富なのかといえば、どっちかっていうと住宅地でぎゅうぎゅうなんです。
だからなんか、全体的に地味なんです。
例えば近くに横浜がありますが、横浜といえばみなさんパッとイメージが浮かびますよね。
横浜さんは、個性がはっきりしていらっしゃる。
同様に、藤沢の隣の鎌倉市はというと、こちらも個性が明確です。
三方を山に囲まれた自然の要塞にある街なだけに、歴史と伝統今も息づいているため、正直ガチのスローライフしたいなら鎌倉での生活のほうがいいと思います。
山に囲まれた街の閉じた雰囲気が、鎌倉の湿った苔むした風情が今も変わらず街に残っていますが、生活はそこまで不便ではないようです。
もちろん、藤沢と比べればそりゃ不便です。
大型ショッピングモールなんてありませんし、スーパーや病院の数も藤沢と比べると全然少ないです。
だから、鎌倉はいいんですよね。
微妙に不便なのが、しっくりくる街なんですよね。
不便だからこそ、不必要なことはせず、逆に自分と向かい合ったり、自分と家族のための時間がつくったりすることができる。
他にも、鎌倉の先の葉山町なら、さらにもう少し不便。
駅がない分交通の便が悪くて、だからこその葉山タイムが街にゆったりと流れているように思われます。
鎌倉も、葉山も、その街にしかない味わいがしっかりと感じられるのです。
そうやって、街の個性が明確に感じられる湘南エリアですが、藤沢はというと…。
まあ、個性は薄い気がします。
藤沢って住みやすさに特化されていて、制限や不便さが少ない分、尖った雰囲気がないというか。
それに藤沢って、割と便利すぎて、つい東京の便利さと比てしまったりもするのですが、そうなるとすべてが東京の劣化版に見えてしまうんですよね。
なので、わりと万人におすすめできるけれど、声を大にして「ほかの街にはないこれがすごいんだ!」とまでは言えない。
だから藤沢って「おとなしい優等生」ってイメージなんですよね。
6.藤沢に住むことに興味がある方は、住宅地を歩いてみるのがおススメです!
もし江の島近辺の雰囲気に魅力を感じ、藤沢に移住をまじめに考えている方なら、伝えたいことがあります。
それは「藤沢の生活区域を実際に歩いてみることがおススメ」ということです。
街を歩くと、街に漂う気配や雰囲気を感じ取ることができます。
まず、オシャレな湘南の街をみるなら、やっぱり江の島周辺エリアですよね。
小田急片瀬江ノ島駅周辺や、江ノ電江ノ島駅より北側などは意外と居住エリアがあります。
この辺は、観光地の雰囲気と生活圏がリンクするエリアなので、オシャレな湘南の雰囲気はあまり損なわれないように思われます。
あとは、江の島のある国道134号線沿い、たとえば新江ノ島水族館辺りから道を北上してみると、鵠沼海岸や鵠沼松ヶ丘という高級住宅地のエリアに入ります。
観光地のすぐそばですが、落ち着いた住宅地を見ることができます。
お金があるよ!って方が多いし、車はBMWがやたらと家の前に止まっています。
交通の便を気にされる方は、藤沢駅の北口や南口の住宅街を歩くことをおすすめします。
江の島近辺のエリアとはちがって、藤沢駅周辺はがっつり商店街やマンションといった景色が広がります。
そして、住宅地も駅の結構近くまでせり出していますので、意外とすぐ行けちゃいます。
例えば藤沢駅から近い南西側にある「鵠沼橘エリア」あたりなら、鵠沼海岸エリアの高級な雰囲気に近い感じです。
で、藤沢駅から南東の「川名エリア」はもう少し一般の人向けの落ち着いたエリアになっています。大きな公園もあるのがうれしいですね。
ちなみに藤沢駅から北に向かうと、微妙に南側と雰囲気が違うんですよね。
北西側の藤沢市「藤沢エリア」だと、割と階数の多いマンションがたち並んでいます。
商店街もあるため、生活は超便利でしょうね。
ちなみに、駅の南北は地味な境界線になってるんです。
昔から藤沢に住んでいる人は、駅の南側から江の島までのエリアを湘南と思っていて、北側からは湘南ではない、という認識があります。
ただ、正しい「湘南」のエリア分けがあるわけではないのですが、この境界線は不動産価格にも表れてきます。
北側よりも、駅の南側の方が不動産価格は高いのです。
北側だって十分住みやすいエリアにもかかわらず、南側の方が高いんです。
と、こんな感じで、いくつかのエリアを歩いてみて街の雰囲気を体感すると、藤沢ってこんな街なんだって感じられるんじゃないかなと思います。
なんか藤沢って、地味くない?と思われた方は、たぶんそれ、あってます。
この落ち着いた雰囲気が、まさに本当の藤沢らしさじゃないかなと思います。
あ、あと、ですね。
たとえば鎌倉って、藤沢よりは住むにはちょっと不便ですが、藤沢に住んだら、休日に鎌倉に遊びに行くっていのもありかなと思うんです。
江ノ電でつながっているし、JR藤沢駅からも簡単に行けます。
車があれば、逗子や葉山も国道134号線の海沿いを走ってすーって行けちゃいます。
普段は便利な藤沢で生活して、休日は鎌倉や逗子、葉山などに遊びに行く。
これってぶっちゃけ、おいしいどこどりです。
藤沢は、神奈川県のちょうど真ん中あたり。
横浜も近いし、反対方向の箱根や熱海も日帰りで行ける距離です。
藤沢市民って、もしかしてずるい!?
7.まとめ|湘南は、自然と街の溶け合い方が絶妙なのが魅力です
江のくんの藤沢の印象まとめ①藤沢は、主婦が幸せに暮らせる街=みんな無難に居心地がいい街
②藤沢で生活する幸せは、ゆったりした雰囲気を味わえるところにある
③藤沢は、自分が自然体で、自分らしくいられる気配がある
④藤沢は、他人と競い合ったり、最新のトレンドを追うのが好きな人には相性が悪いかも
⑤藤沢は、静かな優等生のようなイメージの街
てなわけで、湘南エリアって見た目のかっこよさはあんまりないんです。
物質主義的な魅力もない。
どっちかっていうと、精神的な見えにくい魅力が強いのだと思います。
特に藤沢は、ぶっちゃけかっこいいからはちょっと外れているかなと思います。
でもって、パッと見て没個性的なんですけれど、この地味な優等生っぽさが、藤沢って感じなんじゃないかなというのが、江のくんの見解です。
そういう雰囲気のおかげで、藤沢にいると、他人と競わずに、自分のペースでゆっくり生きている感じの人が多く見かけます。
いやいや、そんなことないよ!
藤沢めっちゃぎらぎらしているよ!
という意見もあるかもしれないので、これは江のくんが移住して感じたイメージにすぎないことは最後に付け加えておきます。
かくいう江のくん自身が地味なので、パーティー、うぇーい!みたいな場所は行ったことないんです。
だから知らないって可能性もあるかもですしね。
とはいえ、藤沢が落ち着いた雰囲気の街で、住みやすいのは事実です。
そんな生活もいいかな、と思われた方は、ぜひぜひ藤沢へお越しください。
welcome to Fujisawa!
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