川喜多映画記念館【鎌倉】|記念館にはお庭や邸宅など見どころ多数!
みなさんこんにちは。
鎌倉散策が日課のカモメ”江のくん”と申します。
今回は江のくん、映画をそんなに見るわけでもないのに「鎌倉市川喜多映画記念館」に行ってきました。
で、ですね。
映画を見ない人が映画の記念館に行って面白いのか?という問題がありますよね。
それが…面白かったんです!!
その理由を3つ挙げてみます!
①館内は大きくないため、気軽に見られて、展示内容が分かりやすい
②お庭が併設されているので、自然を鑑賞することができる
③定期的に行われている館内解説が面白く分かりやすい
なので、映画に興味のない方もぜひ寄ってみることをお勧めしたい「川喜多映画記念館」について、今回はお話したいと思います!
目次
5.まとめ|季節の庭と鎌倉の風土を感じる記念館。映画好き、鎌倉好きなら足を運ぶべし!
1.川喜多映画記念館のアクセス、地図など
■JR鎌倉駅下車、徒歩9分
小町通りをまっすぐ進み、小町通りの終わりに差し掛かる手前の脇道を入ります。
曲がるのは、壁が道なりに並んだこの景色を参考にしてください。
そして、そのまままっすぐ進むと到着します。
こちらが入り口です。
とってもきれいな建物ですよね!
地図:
2.川喜多記念映画館の館内と、館内解説体験記
喜多川夫妻について
海外旅行がまだ珍しかった時代、ヨーロッパへ行き、自らの目で見て映画を選び、日本に紹介した夫妻がいました。
東洋と西洋の文化の懸け橋になることを願い「東和」と名付けた会社を育てた喜多川長政、かしこ夫妻です。
戦前は、主にドイツ映画、フランス映画を二音に紹介し、ヨーロッパへの理解と親善を深めることに尽力しました。
※喜多川記念美術館のパンフレットより抜粋
館内の様子
入り口の様子です。
今回は川喜多ご夫妻の軌跡がテーマの回でした。
記念館の規模はそれほど大きくはないですが、じっくり見ると結構時間はかかると思います。主に喜多川ご夫妻に関する資料が展示されております。
常設展には、ご夫妻の資料が置かれています。
当時のご夫妻の功績とともに、ヨーロッパ映画がどのように日本で流行って行ったのかの変遷をみることができます。
また、映画に関係する体験コーナーもあります。
「キノーラ」と呼ばれる、グリップをぐるぐる回すことで次々とコマが動画のように動いていくものや、「ヘリオシネグラフ」という、回る絵柄を隙間から見ると動いているように見える器具が特に面白かったです!
江のくん、いつまでもぐるぐるまわして、へえー!へえー!って声出してしまいました。
また、映画館が併設されており、古い映画が定期的に再演されているようです。
もし見たい方は、チケットを受付で購入することが可能ですが、通常の映画料金近い金額がかかります。
そして奥には、映画の資料の置かれた本棚や休憩スペースに、白黒映画が放映されておりました。
映画好きならきっと楽しいでしょうが、江のくんのような映画からっきしの鳥でも結構楽しめました!
ただ、江の君が行ったときは、ちょうど館内解説が聞けました。
テーマも喜多川ご夫妻のことだったため、喜多川ご夫妻の功績がどれだけ日本の映画シーンに影響を与えたか、そして、日本の文化に影響を与えられたのかが分かり、感動しました。
館内解説にご興味のある方は、下記よりご確認ください。
館内解説の体験記
記念館の入り口に集合時間に集合し、館内の展示物の説明を受けることができました。
江のくんが聞けた内容は、喜多川夫妻についての話でした。
ご夫妻の功績をたどることで、日本映画の変遷を知ることができました。
映画のことは全然わからない江のくんでしたが、話に引きこまれてしまいました。
その内容の一部をざっくり教えちゃいます!
っていうか、喜多川ご夫妻が本当にすごいご夫妻でした!!
当時、1920年代は、海外の映画といえばアメリカ映画が主流でした。
そこに、ご夫妻でヨーロッパに渡り、毎日たくさんの映画を見たそうです。
もちろんヨーロッパといえど、駄作な映画も多くありました。
その中から良い映画のチョイスをして、ご夫妻は日本に映画を広められたそうなんです。
そうして、ヨーロッパの映画が日本に広まることによって、当時の文化人たちに多大な影響があったそうだんです。
例えば川端康成も、ご夫妻のつくった映画サロンに入っていたそうで、間違いなく影響を受けていたと思われます。
解説の中で江のくんが個人的にびっくりしたこともあったので、それもお伝えしちゃいます。
■当時は無声映画でした。
なので、映画館に弁士と呼ばれる、画面の説明をする人が居たそうなんです。
映画館内で解説員がいるなんて、なんだか不思議な感じがしますね。
■映画輸入時は、検閲が合ったそうです。
例えばキスシーンがあればカットですし、菊の御門に近いデザインもカット、そうやって、何度も何度も検閲されることで、やっと映画として放映できたのだそうです。
■喜多川かしこ婦人は、海外の映画祭では必ず紫の置物を着ていたそうです。
日本の文化を伝えるためなのでしょうね。海外の人から「マダム喜多川」と呼ばれていたそうで、かしこ婦人のあり方にとても魅力を感じました。
「紫の着物」=「日本人のかしこ婦人」という自己ブランディングを意識されていたということですよね。
すごい!
3.旧川喜多邸別邸と、石島邸(旧川喜多邸別邸)もご紹介!
通常は館内のみとなりますが、定期的に離れの「旧川喜多邸別邸」が公開されます。
運の良いことに、江のくんはその日に行くことができました。
大きな桜のあるお庭を抜けると、とっても素敵な日本家屋がありました。
本来の家は、記念館の位置に建てられていて、ここは離れの家だったそうです。
客人を招き入れて談笑するための場所です。
離れがこの規模って、す、すごいなあ…。
そして、敷地の外にも洋風の別邸があります。
現在は一般の方の住居となっているため、一般公開はされていません。
近くに解説がありました。
他にも由比ガ浜にも別邸があったりと、喜多川ご夫妻のすごさが、財力の面でも感じられました。
4.川喜多記念美術館の基本情報
住所:〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目2−2−12
電話番号:0467-23-2500
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日
観覧料:一般(200円)、小中学生(100円)
※映画鑑賞は、料金が変わります。詳細は公式ページにてご確認ください。
5.まとめ|季節の庭と鎌倉の風土を感じる記念館。映画好き、鎌倉好きなら足を運ぶべし!
映画についての資料だけでなく、映画館やお庭も併設されており、とっても魅力的な記念館でした!
また、小町通りからすぐのところですので、ついで寄りもできますね。
立地もいいです。
小町通りが死ぬほど混雑していようとも、こちらの通りは人通りが少なくあっさりしています。
そのおかげで、元々の鎌倉のもつ静かで穏やかな空気を感じられました。
映画好きだけでなく、鎌倉が好きな方にも、おススメの場所だなと思いました。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
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